2010年4月5日

ウガンダ道中3日目 - 問題の山と明るいきざし


この日のウガンダは雨のち晴れ。4月はウガンダで最も降水量の多い季節です。毎日数回、15分程度の雨がするのですが、あとは晴れ間が顔をのぞかせます。イースター休暇、最後の月曜日は日本の初夏を思わせる陽気と気持ちの良い青空です。

今日も学校は休みなので、SITCの代表ベルナルド・キビリッジと、現在彼らが置かれている状況と今後の課題の解決方法について、途中に休憩をはさみながら半日、語り合いました。

2日目のイースターのパーティでは、ナンサナにあるSITCで食事を作ることになったのですが、運営資金の不足から水道は止まり、電気も使えない状態でした。授業が行われているのが救いであり、教育プログラムや200人を越えるこどもたちへの保護や支援の仕組みは抽象的な表現で恐縮ですが、整っている印象を受けました。

水道が止まっているので現在はコミュニティの水場で汲んでいます。
しかし水たまりに近い状態で雨が降ると周辺の生活用水が流れ込んできます。

今回、ベルナルドと私が話し合った議題は、大きく分けると次の3つです。fundraising(寄付)をsales(販売)と置き換えれば、普通の企業とほとんど同じですね。
1. management、2. accounting、3. fundraising & PR、4. sustainability

  1. management: 運営管理
    私たちSITC ウガンダ・プロジェクトは、日本でのイベント開催やグッズの販売でウガンダへみなさんから預かった寄付を届けています。ベルナルドから聞かされたのは、アメリカとカナダでも同様の支援の動きがあることです。

    SITC USA アメリカでは国内の支援者を集めるホームページがオープンしました。
    現在、ドル小切手による寄付の受付がはじまっています。また、近日中にクレジットカードによるsubscription(定額課金)の支援プログラムが始まる見込です。

    そこで、ウガンダの本部、日本、アメリカ、そしてカナダで各々数名の運営メンバーがそれぞれの地域での活動について話し合い、月次をめどにネットを使った全体のミーティングを行って、お互いの取り組みの紹介や方針の検討を行うことになりました。

  2. accounting: 予算と会計
    ナンサナにあるSITCの事務所を見学して、ベルナルドから説明を受けましたが、事務所には全てのこどもの入学願書と履歴書、これまでに受け取った寄付の明細、銀行の入出金明細、借入の内容と金額の明細、食料の在庫の記録など、多くのドキュメントがあります。

    銀行口座の明細や公共料金の請求書など各種書類はファイリングされています。

    しかしながら、水道と同様、電気やネットの接続も資金の不足から滞る状態で、それらをパソコンを使ってまとめて、ネットを使って公開する環境がありません。また、スタッフの不足も課題の一つです。月次、四半期、年次での損益計算、バランスシート、キャッシュフローの管理と運営を行う財務・会計の体制作りは、ベルナルドが日本だけでなく、アメリカやカナダのメンバーとも相談して、整えようと話し合いました。

    一方で、日本の活動で支援をいただく方々からお預かりする寄付について、予算の優先順位をつけた活用を考えたいことをベルナルドに伝えました。私が考えているのは、電気や水道、ネットや電話などのutility(生活インフラ)と食料について、支援ができないかと言うことです。この点は、日本に帰国して、このブログをご覧の方やイベントに参加いただいた方から、ご意見をお聞かせいただきたいと願っています。


    料理は給食室でたきぎを使って調理されていました。
    ただ、給食を出せる日は限られています。

  3. fundraising & PR: 寄付と報告
    日本での活動は、(1) これまで2回行ってきたチャリティイベントを継続して開催すること、(2) アースデイ東京2010でのオフィシャルスクールTシャツのようなグッズ販売を企画すること、(3) アメリカと同様のsubscription、会員制度でSITCを応援していただく枠組みを作ることをベルナルドと話して、合意しました。

    ただ、これは私の個人的な意見に過ぎませんが、現在の日本では寄付の習慣が定着しておらず、私も含めて抵抗感が大きいという状況があると思います。そこで、義務ではなく楽しみながら参加したくなる物語や魅力のある枠組みが不可欠だと考えており、ぜひ解決したい課題です。

  4. sustainability: 自活と自立
    こどもたちの食料が大事な課題であることは先ほど申し上げたとおりですが、200人を越える生徒の給食をまかなうために市場で調達するには大きな予算が必要です。そこで、ベルナルドは農園を持って、作物を育てたいという構想を持っています。

    カンパラの郊外ナンサナにあるSITCの敷地では小さな農園を始めるスペースがあります。

    この点について、まだ具体的な見通しは全くないのが現状ですが、いくつかの段階に分けて、ひとつひとつ解決しながら、はじめられるよう、企画を考えようと話し合いました。
    (1) 技術指導を受けて学校の敷地内での給食のための農作物の栽培、(2) 周囲の農園での少し大きな規模での栽培、(3) 販売や輸出も可能な農業の取り組み

    具体的な作物については、a. マーケットでの単価が高い野菜、b. 主食となる豆や米、c. 鶏などの食用の家畜、d. 山羊などの授乳する家畜、e. その他、高付加価値な農作物に分けて、それぞれの段階で、何を栽培するのが良いのか、検討することにしました。
3日目のレポートは以上です。あらいでした。
明日は、いよいよイースター休暇明け。授業の見学に出かけます。

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