2010年4月15日

ウガンダ道中7日目 - 新たな始まり

(写真をクリックするとスライドショーが表示されます)

この日のカンパラも雨は降らず、真夏の日差し。とはいえ、30℃を超えるような暑さではなく、見上げると鮮やかな青空と入道雲が広がっています。


日曜と火曜に訪問したナンサナは、カンパラの郊外にあり、事務所もこちらでした。今日、訪れるのは、ナクラビ(Nakulabye)というカンパラの中心部の中にあるSITCのもう一つの施設です。ナンサナでは6クラスを見学して、100人弱のこどもたちと会いました。ここナクラビはナンサナより小さな敷地に、8クラス、150人近い、日本でいう小学生から中学生までの年齢のこどもたちが学んでいました。

カンパラはいくつかの丘で構成される起伏の多い都市ですが、ナクラビはその中腹に平屋の家々が立ち並び、人口密度の高い地域という印象を受けました。ベルナルドの説明では、周辺は貧しい世帯が集まっており、SITCに通わなければ、学ぶ機会が得られないこどもが多いようです。そして、ここは現在のSITCの代表のベルナルドの父が、ビジネスに成功して作った最初の学校だとこの日、はじめて知りました。施設の中にはベルナルドの実家もあり、現在も彼の家族が住んでいます。

生家に帰るベルナルド、表情がリラックスしています。

ベルナルドの弟のアーネスト、SITCを手伝っています。
大学を卒業したばかりのシャイな妹もいましたが写真には登場してもらえず、
理系の学部を出て、建設会社の技術者となるのが目標とのこと。

これまで現地で見たもの聞いたことをこのブログで書いてきましたが、この日ナクラビで受けた感覚は、なかなか表現しにくいものでした。学ぶことに対する前向きさ、静かに押し寄せてくる生きる希望に圧倒されたといえばいいのか、忘れられない印象を受けました。支援する側とされる側というと上下の関係に思いがちで、私自身はそのことに強い抵抗感をいだくのですが、このとき、浮かんだのは尊敬と共感の思います。

日本でのイベントなどを通じて、アフリカのことを知った大学生、私のような仕事を持つ社会人の方々にも、ぜひ同じ時間や体験を共有できたらと願いながら、ナクラビの街を後にしました。

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