2010年11月6日

ゴミを使った調理器具 - Biomass Stove


薪を使った調理のデメリットは、1) 煙を吸いこんで気管支や目の病気になる、2) 熱効率が良くないので調理に時間や燃料の費用がかかる、3) 木材伐採の自然環境への負荷があります。4月にウガンダを訪問したときに、給食の調理を手伝わせてもらいましたが、煙で目が痛く涙が出ました。現地では、都市ガスやプロパンはないので、学校給食でも保護者の家庭でも、薪や七輪の炭を使った調理が一般的です。

このような課題を解決できるヤシがらや木くずなどのゴミを使うインドネシア製のBiomass Stoveがあることを知り、SITC-UGANDAや保護者の家庭でも採用できないのか考えています。


現地の関係者や知人へヒアリングしたところ、給食では大量の調理をする火力が確保できるかが大きな課題の一つと言うことが分かりました。日本で実際に試験的に使ってみる機会がないものかと考えていたところに、世界を変えるバーベキューというイベントの案内をいただきました。




秋晴れの週末、対岸では羽田空港の離着陸が目の前の城南島公園のキャンプ場で、Cook Stoveの実演を見学しました。使われていたのは、薪の燃えた火力を直接利用するタイプのストーブで、写真の右に見える鍋から左の煙突に熱が抜けることで、加熱と保温の調理ができます。

参加していた方々で、東ティモールの現地調査を行っている人やメーカーに勤めるエンジニアとお話しできましたが、100人を超える給食の調理には現状の給食室に設置されているかまどと薪が適しているようです。また、家庭でよく使われている炭での調理の場合も七輪を使った場合と、ストーブに交換したとき効率性を比較する必要を感じました。

YouTubeの動画にあるBiomass Stoveは、今回の一次燃焼を利用するCook Stoveとは異なり、内部が高温になることで発生するガスの二次燃焼を利用するようです。保護者家庭での利用には、燃焼試験を行ってみた上で、燃料となるゴミの確保を検討することが課題です。

以上、SITCウガンダの発起人の一人、あらいでした。

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