2010年4月8日

ウガンダ道中6日目 - てしごとウガンダ


木曜日のカンパラは、前の日と同様ほとんど雨が降りません。かわりに日中は日差しが強く、涼しい日陰から出ると太陽が照りつけて汗が出てきます。この日は、カンパラ市内の中心部を移動することが多く、平日の交通渋滞を実感しました。列をなす自家用車に、トヨタハイエースの乗り合いタクシー、間をぬって走り抜けるバイクタクシーで道はごった返しています。

さて、私たちは日本でこれまでにイベントや学ぶ会を合計5回、開催してきました。また、Tシャツのワークショップと4月はアースデイ東京2010でもスクールTシャツの販売を行います。寄付をいただき、その送金のご報告や現地の様子をお伝えすることはとても大事なことですが、それ以外でも、この活動から何か新しく日本とアフリカの結びつきをつくりたいという願いが、この旅の一つのテーマでした。

そこで、この日1日はカンパラ市内のショッピングセンターやクラフトショップなどを見てまわり、ウガンダの手工芸品を日本の方々へご紹介して、その販売収益をSITCの活動へ役立てられたらと考えました。

カンパラ最大規模(とするとウガンダ最大?)のショッピングセンター
ガーデンシティ、スーパーや飲食店、アパレルショップがテナントの
4階建ての建物です。

ウガンダでは、マクドナルドやスターバックス、ギャップなどのアメリカのブランドはまだ見かけませんが、日本にもあるような雰囲気のカフェやファーストフードショップなどで食事をして、スーパーやカジュアルファッションの買い物をする若い夫婦に子ども1,2人という家族が多くいました。そんなショッピングセンターでウガンダ人のニューファミリーに混じりながらいくつかのお店を見て回り、また、主に欧米の観光客がウガンダ土産を買う国立劇場近くのクラフトショップを見て、日本でも女性に人気が出そうなものはないか、探しました。

あみぐるみのフィンガーアニマル
他にも雑貨として日本でも受け入れられそうなグッズをサンプルで購入しました。
(写真をクリックするとスライドショーが表示されます)

縫製やデザイン、大きさなど、ウガンダで見つけたクラフトは、良くいえば素朴な、悪くいってしまうと大雑把なものも多く、個人的にはあまり伝統的すぎるデザインのアフリカ工芸は、対象が限られてしまうと考え、その中でも面白いと思ったグッズを購入しました。帰国後には販路の開拓もかねて、いくつかのデザイナーやショップオーナーとお話ししたいと思います。また、イベントにご来場いただいた際は、ぜひご意見をお聞かせください。

ウガンダの王族が身にまった衣服の生地で樹木の皮を加工したバーククロス
ウガンダ産ファブリックのサンプルとして、購入しました。

この日のフィールドワークで、私はアフリカで作られたクラフトの日本での販売、ウガンダ産ファブリックを使って日本でデザイン、製造、販売される商品の企画を、進めてみたいと感じました。

一方で今後、ウガンダでグッズそのものを企画して製造することも日本で取り組みたい課題です。ただ、この計画には、(1) デザインを含む商品企画、(2) 製造の際の商品の品質管理、(3) 安定した生産のための労働力の確保という解決策とそのための資金が必要です。これらは、SITC ウガンダ・プロジェクトが行う日本での支援活動とは切り離して、幅広い協力関係を模索して解決する方法を探したいと、この旅では実感しました。この取り組みは、あしながレインボーハウスでお話を聞いた際に想像した、保護者、特に女性の雇用という新たな可能性と、雇用による収入の安定によって、こどもたちの教育機会が確保されるいう相乗効果が期待されます。ぜひ日本でご相談させてください。

それにしても、ウガンダ雑貨を見ながら、「おおっ、かわいいっ!」などと40前のおじさんの中に乙女心を発見して、気恥ずかしいような気分の1日です。

では今日はこの辺で。あらいでした。

明日は火曜のナンサナに続きもう一つのSITCの施設を見に行ってきます。

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